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食は、人の心と身体を創ります。

無肥料・無農薬・無堆肥栽培のスリーエフ農法【藤野順弘公開文集】
FF-farming society for researches and investigations

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詳しく紹介 detailed explanation

.美味しいものは身体に良いもの    (平成15年11月27日)


 本当に身体に良い作物は、まずその体内に過剰窒素を含有しないもの(出来るだけ少なく)でしょう。簡単にいえば、味が良いもの、美味しいものです。というのは、まずいものは体内に窒素分が多いからです。

そのまずさに通じる窒素分は人の身体に入るとアミノ酸と化合して、ニトロソアミン(ガンを作る有力物質)に変化してしまうそうです。

昔の野菜は美味しかったのに、今のはどうもまずい、との声を聞くことがあります。それは、昔は有機栽培が当たり前でしたが、今は化学肥料主体になっているからです。
美味しい食卓
ただ、最近は変わってきて、化学肥料ではなく、有機肥料にこだわり、それを使用する有機栽培がもてはやされる時代になってきました。

これは食べる人にとって良いことであり、これからの時代の方向でもありますから、なお一層有機栽培に取り組む農家さんが増えていくと思われます。

しかし、環境の面から考えますと、確かに有機肥料は化学肥料に比べると環境を悪化させることは少なく、いわゆる「地球にやさしい」ということになるでしょう。だけれど有機栽培といえども全く悪化させないとはいえません。

例えば、水に溶けた有機肥料が根に吸われなければ地下水に入るかしますから、その時点で環境を悪化させるわけです。

この観点からみますと、地球環境を悪化させない、永続可能な農業とはいえないのではないでしょうか。更にまずい原因で、しかも身体に悪い作物の体内の窒素成分(未消化窒素)の原因は、光線の不足(悪天候)による光合成不足でもありますので、時代が人の身体に良い物を要求するのであれば、これからの農業は天候に影響されなくなるのです。スリーエフ農法は悪天候に挑戦しています。


.葉やツルを動かして返事をしてくれる作物たち

無肥料無農薬キュウリ
 作物が判断力を持つようになると、栽培が楽になります。例えば、葉水を持たなくなり、肥料があっても必要がなければ吸わなくなって、声をかければYES,NOで返事をするようになります(植物と意思を通ずる方法もいろいろあるようですが、特別な例では植物と直接会話のできる方法もあります)。

そうしますと、作物作りがやさしくなります。一般的には「天気の先を読み、今の時点での操作の結果を想定しながらの栽培農家の判断力」で作物の結果が決まります。

しかし、作物の判断力を引き出して作物に任せたら、面白い結果になります(ただし、リーダーに聞いてください)。作物の判断力を引き出すには「土作り」です。というのは、地上部は根によって作られますから、健康な根を作れば判断力を持つようになるのです。天候も教えてくれます。

その土作りとは、もちろん「空気・水・土のバランス、微生物そして微生物の好むミネラル・粘土・腐食を増やすことです。

もっとも、この延長は「発酵合成型の土」になりますが、そうなると発酵した堆肥より生の堆肥の方を土が喜び、より土が力を発揮するようになります。

しかし、ここで見落としてはならないのが「土のエネルギー」です。低い場合は上げる必要があります。エネルギーの無い土地に住んでいる人は病気になるくらいです。独の会社が証明しております。この全てのバランスが取れ、あるレベルになりますと、作物が判断力を持つようになるのです。

◎追記 ある農家さんからですが、あるとき、年寄り夫婦が「明日は私たちが留守になる、若夫婦だけでは大変だな」といっていたら、翌日きゅうりの収量が半分になってしまい、翌日には元に戻りました」との報告がありました。




.美味しい作物を作るには


 美味しいものとは、過剰窒素を含まず(できるだけ少なく)、ミネラル分を多く含有しているものです。

 それには、まず土作りです。畑に行ってベッドの土を掘ってみますとわかります。毛細根がびっしり出ている畑の生産物ほど美味しいのです。

何故なら、毛細根はミネラルを吸収するからです。毛細根が多く見える→ミネラル吸収ができる→美味しい、ということになりますので、如何に毛細根が出るような環境に持っていくかなのです。

勿論、圃場にミネラル分を投入するのは当然ですが、あっても吸わなければ意味がありません。毛細根を出す土作りは、まず、未熟ガスや死水の発生しない「団粒構造の土」にすることからです。毛細根は未熟ガスと死水によって生長を阻害されます。未熟ガスが土から出ているかどうかは、マルチの水滴と下の土の所によってわかります。ガスが出ていますと、マルチの水滴の所が下の土より酸性になります。

作物を作っていない露地では、一般的に水滴と土が同じpHです。ほんとうに土が良くなると、マルチ水滴の方が下の土よりアルカリになります。そして、死水は酸素不足の結果ですから、解決するためには、やはり土の団粒化が必要です。
無肥料無農薬大根


その結果、マルチ水滴が下の土よりアルカリになり、毛細根の多く出た圃場は、必ず団粒構造の土となり、作物は判断力を持ち、基本的には、必要以上の窒素を吸わなくなるので、作物は美味しくなるのです。

(追記)ある農家さんの作物は、どこに出しても、ほんとうに美味しいと喜ばれるそうで、その圃場の土は団粒化し、縁の下の匂いになっていて、土のpHはマルチ水滴のほうがアルカリで、圃場に立っていると、足が下から温かくなって来て、多少具合が悪くても元気になるそうです。


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食は人の心と身体を創ります 〜農産物は安心安全度が高まるほど美味しくなる〜

農法についての具体的説明topics

これからの農業は

儲ける農業から、喜ばれる農業へ

 まず農家に自覚していただきたいことは、「今の世の中を変えるのは農業である」ということです。  本来の農業は、それだけの力を持っています。まずは「嬉しい、楽しい、有難い」という生き方になっていただきたい。これは全然難しいことではありません。あることに気づくだけでよいのです。 (→つづきを読む)

これからの作物づくりは、人に良い物(心と身体に)を作る人ほど、
 また 欲のない(使わない)人ほど増収します。〜奇跡の時代の始まりです〜


■概 略■
  1. 農法としての基本基準
  2. 真性野菜生育法
  3. 無肥料栽培について

■農法について詳しく■

  1. これからの農業は(
     1〜23)
  2. 農家座談会
  3. 実施農家からの、嬉しい感謝のたより


 家庭が和やかになる野菜topics

これからの 生き方は

消費者の声より


          



■

  詳しく紹介より                       平成15年9月  

  これからの農業は

まず農家に自覚していただきたいことは、「今の世の中を変えるのは農業である」ということです。

 本来の農業は、それだけの力を持っています。まずは「嬉しい、楽しい、有難い」という生き方になっていただきたい。これは全然難しいことではありません。あることに気づくだけでよいのです。

 農業の生産物のほとんどが水でできていることを思い出してください。例えば、きゅうりでは98%、トマトは95%、葉菜類に至っては99%ば水分といわれています。ですから、ある先生は「農業は水商売である」と表現されたくらいです。

ここで大事なのは、「水は記憶する」ということです(テレビ等で紹介されたことを覚えている方も多いと思います)。

 ですから、この生き方をしている農家さんの生産物を食すると、人の体も60〜70%が水分で構成されているので、口に入れた瞬間に同調し、食べた人も「嬉しい、楽しい、有難い」生き方になっていくのです。まさに人の心にまで働きかけてくるということです。

そして、身体によい作り方でできた作物は、人の身体を健康にして、上薬たる食べ物を証明します。これからは人によいもの、地球によいもの、どうしても必要なもの以外は淘汰されていく時代です。食べ物は人の心に働くものですから、生産者の方たちの心のレベルの高さも要求されます。

農業は最高の職業となります。


(追記)消費者からいただいた言葉を紹介します。「少し食べたら心に効いて、続けて食べたら身体に効きました


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